愛車で遠出をする際にカーナビの地図が古くて困ったことはありませんか。
スマートフォンのテザリング機能を使ってカーナビとDUN接続ができれば、渋滞情報の取得や地図更新が可能になり非常に便利です。
しかしiPhoneでは接続が難しかったりAndroidでも専用のアプリが必要だったりと設定にはコツがいります。
さらにトヨタやホンダといったメーカーのサービス終了時期も気になるところです。
この記事では私が実際に試行錯誤して分かった接続方法や注意点を分かりやすく解説します。
カーナビのDUN接続における基礎知識と現状
- BluetoothのDUNプロファイルとは
- 接続できない原因とBluetooth仕様
- iPhoneでのDUN接続とテザリングの限界
- AndroidならDUN接続が可能な理由
- トヨタやホンダのDUN接続サービス終了時期
BluetoothのDUNプロファイルとは

カーナビの説明書やネットの掲示板を見ていると、頻繁に「DUN」というアルファベット3文字が出てきますよね。
これは「Dial-Up Networking(ダイヤルアップ・ネットワーキング)」の略称で、Bluetoothを使ってインターネットに接続するための通信ルールのひとつです。
イメージとしては、昔懐かしい「パソコン通信」や「ガラケー時代のモデム通信」に近い動きをします。
若い方はピンとこないかもしれませんが、インターネットに繋ぐときに「ピーヒョロロ」と音を立てて電話をかけていた、あの時代の仕組みを無線で再現していると考えてください。
カーナビが求めているのは「モデム」の役割
2000年代から2010年代前半にかけて製造されたカーナビは、当時主流だった「ガラケー(フィーチャーフォン)」と接続することを大前提に設計されています。
当時のガラケーは、パソコンと繋いで通信モデムとして使う機能が標準的でした。
カーナビもその仕組みを利用して、以下のような手順で通信を行っています。
DUN接続の流れ
- カーナビから携帯電話へ「電話をかけて(ダイヤルして)」という命令を送る(ATコマンド)。
- 携帯電話がプロバイダ(アクセスポイント)へ発信する。
- 回線が繋がったら、データ通信の通り道を作る。
- 渋滞情報や地図データなどのパケット通信を開始する。
つまり、カーナビにとって携帯電話は単なる「通話機能付きの通信機」であり、この一連のダイヤルアップ動作を制御するための約束事が「DUNプロファイル」なのです。
ハンズフリー通話に使う「HFP」や、音楽を聴くための「A2DP」とは全く別物の、データ通信専用のルートだということを覚えておいてください。
この違いを理解していないと、「音楽は聴けるのになぜネットに繋がらないんだ!」という迷宮に迷い込むことになります。
接続できない原因とBluetooth仕様

「昔のガラケーでは繋がっていたのに、最新のiPhoneやAndroidスマホに機種変更したら急に繋がらなくなった」というご相談をよくいただきます。
実はこれ、故障ではなく「仕様の不一致」が最大の原因なんです。
スマホは「モデム」ではなく「ルーター」に進化した
現代のスマートフォンは、もはや電話機というよりは高性能なコンピューターです。
インターネット接続の共有(テザリング)を行う際も、DUNのような古いダイヤルアップ方式ではなく、「PAN(Personal Area Network)」という、より高速で効率的なWi-Fiやイーサネットに近い規格を使用するのが標準になりました。
ここに、カーナビとスマホの間に決定的な「断絶」が生まれます。
| デバイス | 対応している主な通信プロファイル | 特徴 |
|---|---|---|
| 古いカーナビ | DUN (Dial-Up Networking) | 「電話をかける」動作でネットに繋ぎたい |
| 現代のスマホ | PAN (Personal Area Network) | 「ネットワークを共有する」動作が標準 |
カーナビ側は「ダイヤルアップしてくれ!」とDUNプロファイルで話しかけているのに、スマホ側は「DUNなんて古い言葉は忘れました。
PANで話しましょう」と返している状態。
これでは会話が成立せず、接続エラーになってしまうのも無理はありません。
特にiPhoneや、キャリアショップで販売されている標準的なAndroid端末の多くは、セキュリティ上の理由やOSの方針として、初期状態でDUNプロファイルを削除、あるいは無効化しています。
これが、「Bluetooth接続自体はできている(音楽は聴ける)のに、通信だけができない」という不可解な現象の正体なのです。
この問題を解決するには、スマホ側を「昔のガラケー(モデム)」のように振る舞わせるか、カーナビ側を新しくするか、どちらかのアプローチが必要になります。
しかし、カーナビの交換は数十万円コース。できれば手持ちのスマホでなんとかしたいですよね。
iPhoneでのDUN接続とテザリングの限界

iPhoneをお使いの方にとっては、非常に残念な事実をお伝えしなければなりません。
現状、iPhone単体で古いカーナビとDUN接続を行うことは、技術的にほぼ不可能と言わざるを得ません。
私自身もiPhoneユーザーなので、なんとかして愛車のナビと繋げないかとあらゆる方法を試しました。
インターネット共有(テザリング)をオンにしたり、Bluetoothの再ペアリングを何度も繰り返したり…。
海外のフォーラムを読み漁り、怪しげな設定プロファイルをインストールしてみたこともありますが、結果はすべて徒労に終わりました。
Appleのセキュリティポリシー「Walled Garden」
なぜiPhoneではできないのでしょうか。
それは、Apple社のOS(iOS)が非常に堅牢なセキュリティポリシーで設計されているからです。
Bluetoothの通信制御部分(スタック)はAppleによって厳重に管理されており、アプリ開発者が勝手に古いプロファイルであるDUNを追加したり、外部からモデムとして制御させたりすることを許可していません。
Androidのように「アプリを入れて機能を拡張する」という抜け道が、iOSには存在しないのです。
過去には「脱獄(Jailbreak)」と呼ばれる改造行為によって機能を強制的に追加する方法もありましたが、セキュリティリスクが極大化するうえ、現代のiOSバージョンでは現実的ではありませんし、日常使いの端末で行うべきではありません。
注意:ネット通販で見かける「魔法のアダプター」について
Amazonや楽天などで「iPhone対応 Bluetoothアダプター」「ワイヤレスCarPlayアダプター」といった商品が販売されています。
「これを使えば繋がるのでは?」と期待してしまいますが、これらはあくまで「有線のCarPlayを無線化する」ためのものや、「音楽を飛ばす(A2DP)」ための製品です。
これらを挿しても、DUN非対応の古いナビに通信機能を追加することはできません。
誤って購入しないよう、製品仕様をよく確認してください。
AndroidならDUN接続が可能な理由

一方で、Androidユーザーには大きな希望があります。
AndroidというOSは、その成り立ちから比較的オープンな設計思想を持っており、アプリによる機能拡張の自由度が高いのが特徴です。
OSの標準機能としてDUNが削除されてしまった現代のAndroid端末であっても、サードパーティ製の専用アプリをインストールすることで、擬似的にDUNプロファイルを復活させることが可能です。
「仮想DUN」の仕組み
では、アプリは一体何をしているのでしょうか。簡単に言うと、アプリが「通訳」兼「なりすまし」を行っています。
- アプリがBluetooth上で「私はDUN対応のモデムです」とカーナビに対して振る舞います。
- カーナビからの「ダイヤルせよ」という命令(ATコマンド)をアプリが受け取ります。
- アプリはその命令を内部で処理し、実際の電話回線でダイヤルアップするのではなく、スマホが既に持っている「4G/5Gデータ通信」の経路へデータを流し込みます(ブリッジ接続)。
この巧みな仕組みにより、カーナビ側は「ガラケーでダイヤルアップ接続している」と信じ込んだまま、実際にはスマートフォンの高速なモバイルデータ通信を利用してサーバーと通信できるようになるのです。
この「仮想DUN」技術こそが、私たちが目指す解決策の鍵となります。
もちろん、全てのAndroid端末で100%動作する保証はありませんが、日本のカーナビ仕様に合わせたアプリも開発されており、成功率は非常に高いです。
次の章で紹介する具体的な設定方法を実践すれば、あなたのAndroidスマホも立派な通信モデムに変身するはずです。
トヨタやホンダのDUN接続サービス終了時期

技術的に接続が可能だとしても、忘れてはいけない重要な視点があります。
それは「繋いだ先のサーバーがいつまで動いているか」という問題です。
カーナビのテレマティクスサービス自体が終了してしまえば、どんなに苦労してDUN接続を成功させても意味がありません。
ここでは、主要メーカーのサービス終了スケジュールについて、現在判明している情報をまとめました。
トヨタ・レクサス(T-Connect / G-BOOK)
トヨタは国内最大級のコネクテッドカーサービスを展開していますが、システムの刷新に伴い、古い形式のサービスを順次終了しています。
特に衝撃が大きかったのは、スマホアプリ連携を行うタイプのサービス終了告知です。
【重要】サービス終了予定
トヨタ自動車の公式発表によると、「T-Connect Connected DA Service」などの一部サービスは、2026年7月31日をもって終了します。(出典:トヨタ自動車株式会社『T-Connectプランの提供終了について(一部車両)』)
これは、Bluetooth接続を使ってスマホの通信機能を利用するタイプのナビも対象に含まれる可能性があります。
ご自身のナビがどのプランに該当するか、一度公式サイトで車台番号などから確認しておくことを強くおすすめします。
ホンダ(インターナビ・プレミアムクラブ)
ホンダの「インターナビ」は、VICS情報の無い道路でも走行データを共有して渋滞を回避する素晴らしいシステムですが、こちらも通信環境の変化に直面しています。
特に、専用の通信ドングル(リンクアップフリー)が3G回線を使用しているモデルの場合、SoftBankなどの3G停波に伴い、物理的に通信ができなくなっています。
3Gドングルが使えなくなったナビでも、今回ご紹介するBluetooth DUN接続を使えば延命できるケースが多いですが、ホンダ側のサーバーメンテナンスや方針転換により、いつまで旧型ナビのデータを受け入れてもらえるかは不透明です。
まだ使える期間は残されていますが、これらはあくまで「過渡期の延命措置」であることを理解し、将来的にはナビ自体の買い替えや、ディスプレイオーディオへの移行も視野に入れておくのが賢明でしょう。
カーナビでDUN接続を実現するアプリと設定
お待たせしました。
それではここから、実際にAndroidスマートフォンを使ってカーナビと接続するための具体的な手順を解説していきます。
「機械音痴だから不安…」という方もご安心ください。
一つひとつ手順を追っていけば、必ず設定できますよ。
- おすすめのDUNアプリと無料版の注意点
- CobaltBlue3を用いた接続設定の手順
- ペアリング失敗時の対処法と再設定手順
- Android 14で繋がらない時の権限設定
- 通信がすぐに切れる場合のバッテリー設定
- まとめ:カーナビのDUN接続問題を解決する最終手段
おすすめのDUNアプリと無料版の注意点

Google PlayストアにはいくつかDUN接続用のアプリが存在しますが、私が実際に試して、最も安定して使えると確信したのは「CobaltBlue3」というアプリです。
このアプリの最大の特徴は、開発者様が日本人であり、日本独自のカーナビ事情(特にトヨタのG-BOOK/T-Connectやホンダのインターナビ)に特化したチューニングが施されている点です。
海外製の汎用アプリ(BlueDUN+など)では、日本のナビ特有のコマンドに対応しきれず接続できないことが多々ありますが、CobaltBlue3はその点をしっかりカバーしてくれています。
無料版(Trial)と有料版の違い
CobaltBlue3には、動作確認用の無料版(Trial)が用意されています。
しかし、あくまで「自分の車で動くか確認するため」のものであり、実用には制限があります。
無料版の主な制限事項
- 利用期間:インストールから2日間のみ
- 接続回数:連続して数回まで
- 接続時間:1回の接続につき最大10分程度で切断される
「無料で使い続けたい」という気持ちは痛いほど分かりますが、接続が10分で切れてしまうと、長距離ドライブでの渋滞情報取得には役に立ちません。
まずは無料版で「通信成功」の文字を確認できたら、開発者様への感謝も込めて、ライセンス(有料版)を購入することを強くおすすめします。
数百円〜千円程度の投資で、数万円するナビ地図更新と同等の価値が得られると考えれば、コスパは抜群です。
「でも、有料アプリを買って動かなかったらどうしよう…」と不安になる方もいるかもしれません。
だからこそ、この「厳しい制限付きの無料版」が存在します。
まずは無料版で「私のナビでも繋がった!」という確信を得てから、安心して購入ステップに進める設計になっているんです。
CobaltBlue3を用いた接続設定の手順

では、具体的な設定手順を見ていきましょう。
手元にAndroidスマホと、車のキーを用意してください。
手順は少し多いですが、一度設定してしまえば次回からは自動で繋がるようになります。
手順1:アプリのインストールと初期設定
- Google Playストアで「CobaltBlue3」を検索し、インストールします。
- アプリを起動すると、位置情報やBluetooth、ファイルアクセスなどの権限許可を求められます。これらは通信を仲介するために必須ですので、全て「許可(アプリ使用中のみ許可)」を選んでください。
- アプリのメイン画面右上にあるスイッチをONにします。ステータスが「Stop」から「Start Service」や「Waiting for connection」に変われば準備OKです。
手順2:カーナビとのペアリング
- 車のエンジンをかけ、カーナビのメニューから「設定」→「Bluetooth設定」→「機器登録」へと進みます。
- 「携帯電話を追加」を選びます。(※「オーディオ機器」ではなく「携帯電話」として登録するのがポイントです)
- ナビ画面に「探索中」と出たら、スマホ側のBluetooth設定画面も開きます。
- スマホ側にナビの名称が表示されたらタップし、ペアリング要求を許可します。
手順3:接続確認
- ペアリングが完了したら、ナビ側の接続プロファイル確認画面を見てみましょう。「ハンズフリー」だけでなく「データ通信(DUN)」のアイコンが点灯していれば成功です。
- 実際にナビの「情報」ボタンなどを押し、天気予報や通信でのルート探索ができるか試してみてください。
トヨタのT-Connectナビをお使いの場合は、CobaltBlue3の設定メニュー内に「T-CONNECTモード」というチェックボックスがある場合があります。
接続が不安定なときは、ここをONにすると改善することがあります。
接続が成功すると、ナビ画面のアンテナピクト(電波マーク)が立ち、データ通信が行われている様子が確認できるはずです。
初めてこのマークがついた時の感動は、何度味わっても嬉しいものですね。
ペアリング失敗時の対処法と再設定手順

「手順通りやったのにエラーが出る」「ナビが見つからない」「接続しましたと出るのにすぐ切れる」。
そんなトラブルに直面しても諦めないでください。
Bluetooth接続トラブルの8割は、以下の「完全リセット」で解決します。
「上書き」ではなく「全削除」が鉄則
うまくいかない時にやりがちなのが、設定を残したまま何度も再接続を試みることです。
しかし、内部に残った古い接続情報のゴミが邪魔をしているケースが非常に多いのです。
完全リセットの手順
- ナビ側:登録されている全ての携帯電話情報を削除してください。自分のスマホだけでなく、以前使っていた家族のスマホなども一度消して空っぽにします。
- スマホ側:Bluetooth設定の「ペアリング済みデバイス」から、カーナビの登録を「削除(設定を解除)」します。
- 再起動:スマホの電源を一度完全に切り、再起動します。ナビもエンジンを切って再起動させます。
- 再トライ:真っさらな状態から、最初の手順でペアリングをやり直します。
また、ペアリング時に求められるPINコード(パスキー)にも注意が必要です。
最近のスマホは自動でマッチングしますが、古いナビは手動入力を求めてくることがあります。
多くのカーナビの初期設定は「1234」または「0000」です。
ナビ画面に表示されている数字を、スマホ側で正しく入力できているか確認しましょう。
それでもダメな場合は、アプリの設定にある「LCP拡張を無効にする」といった上級者向けの設定をON/OFF切り替えてみると繋がることがあります。
カーナビの機種によって微妙に方言(コマンドの癖)が違うため、設定の組み合わせをいくつか試す粘り強さも時には必要です。
Android 14で繋がらない時の権限設定

最近、特に増えているのが「スマホを機種変更したら繋がらなくなった」「OSをアップデートしたら使えなくなった」というご相談です。
特にAndroid 14以降のOSでは、Googleのセキュリティポリシー変更により、Bluetoothアプリの挙動制限が非常に厳しくなっています。
もしアプリを起動してもナビから検出されない場合は、以下の「権限設定」を疑ってください。
「付近のデバイス」権限の確認
- Androidの「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」→「すべてのアプリを表示」→「CobaltBlue3」を選びます。
- 「権限」という項目をタップします。
- ここに「付近のデバイス(Nearby Devices)」という項目はありますか?もしこれが「許可しない」になっていたら、必ず「許可」に変更してください。
この権限がオフになっていると、アプリはBluetoothを使って周囲のカーナビを探すことすら許されません。
また、一部の機種(Pixelシリーズなど)では、開発者向けオプションの設定変更が必要なケースも報告されていますが、まずはこの基本権限の確認から始めてみましょう。
Androidはセキュリティ強化の一環で、ユーザーが意図しないBluetooth接続をブロックする傾向にあります。
「アプリを入れたから動くはず」と思い込まず、OS側がアプリの邪魔をしていないか、設定を深掘りして確認することが大切です。
通信がすぐに切れる場合のバッテリー設定

「接続はできた!やった!」と喜んだのも束の間、走り出して数分後に画面を見ると通信が切れている…。これは非常にストレスが溜まりますよね。
この現象の犯人は、多くの場合Androidの「省電力機能(バッテリー最適化)」です。
最近のAndroidはバッテリーを長持ちさせるために、画面が消えてスリープ状態になると、バックグラウンドで動いているアプリを容赦なく停止させようとします。
CobaltBlue3が裏で一生懸命通信しようとしているのに、OSが「君、画面に出てないから休んでていいよ」と止めてしまうのです。
「制限なし」への変更手順
これを防ぐためには、アプリを「省電力機能の対象外」に設定する必要があります。
- 先ほどと同じく「設定」→「アプリ」→「CobaltBlue3」を開きます。
- 「バッテリー」または「アプリのバッテリー使用量」という項目をタップします。
- 設定を「最適化(標準)」から「制限なし(Unrestricted)」に変更します。
これで、スマホをポケットやカバンに入れて画面が消えた状態でも、OSに邪魔されることなく通信を維持できるようになります。
この設定は非常に重要ですので、インストール直後に必ずやっておきましょう。
補足:タスクキル対策
一部のメーカー(XiaomiやOPPOなど)のスマホは、独自の強力なタスクキル機能を持っています。
これらをお使いの場合は、アプリの履歴画面でCobaltBlue3を「ロック」する設定も併せて行うとより確実です。
まとめ:カーナビのDUN接続問題を解決する最終手段
ここまで、Androidスマートフォンを使ったDUN接続の方法を詳しく解説してきました。
しかし、中には「iPhoneユーザーだからどうしても無理」「何を試しても自分の古いナビでは繋がらなかった」という方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に、私から提案したい「最終手段」が2つあります。
1. 通信専用の「2台持ち」運用
これが最も現実的かつ低コストな解決策です。
iPhoneはそのままメイン機として使い、カーナビ通信専用として中古のAndroid端末を1台用意するのです。
- 端末:画面が割れていても、Bluetoothさえ生きていればOKです。メルカリや中古ショップで数千円で手に入ります。(Android 9〜11あたりが安定していておすすめです)
- 回線:povo2.0や日本通信SIMなどの、基本料0円や月額290円程度で維持できる「データ通信専用SIM」を契約します。
この端末にCobaltBlue3を入れて、常時電源に繋いでグローブボックスに入れておけば、エンジンをかけるだけで勝手に繋がる環境が構築できます。
私の友人のiPhoneユーザーも結局この方法に落ち着きました。
「毎回iPhoneの設定を触る手間がなくなって逆に快適になった」と喜んでいます。
2. ディスプレイオーディオへの載せ替え
もし、ナビの地図自体が5年以上前のもので、更新サービスも終了しているなら、思い切ってハードウェアを刷新する時期かもしれません。
最近は「Apple CarPlay」や「Android Auto」に対応したディスプレイオーディオが、3万円〜5万円程度で手に入ります。
これなら、スマホの最新のGoogleマップやYahoo!カーナビを車の画面でそのまま使えます。
DUN接続のような難しい設定に悩まされることもなく、地図は常に最新。結果的にこれが一番幸せな解決策になることも多いです。
愛着のある今のナビを限界まで使い倒すか、新しい技術に乗り換えるか。
今回の記事が、皆さんの快適なカーライフの助けになれば嬉しいです。

